JavaDoc 読解 Mapインターフェースクラス~使い方も記載~

イントロダクション

プログラミングの主な用途としては、データの処理、文字列をくっつけたり、右の情報と左の情報をくっつけたり、もちろん逆に切り離したり。。。
イメージとしては、レゴブロックのように、くっつけて、ばらしてを繰り返して別な形にするということが往々にしてあります。

それというのは、情報を改ざんさせないためだったり、作成者の考えた仕組みを作る理由で。。。などいろんな理由でデータの操作が必要になります。
そこで標準的に使えるのが、データをそのまま取得するListや配列、他にはキーと値(Value)をセットにして保持するMapがあります。


インタフェースMap<K,V>

Java Docの解釈を行います。
「既知のすべての実装クラス:」と書いてある部分は
javaAPIで提供されているクラスです。
→java.util.Mapをインポートすればおっけ

例:import java.util.Map
実装のサンプルはこちら

Mapの実装クラス(インターフェースでない)は
サンプルコードではHashMapとPropertiesを記載しています。

Mapの使い方

Mapインターフェースクラスは、既存の実装クラスとして、ほかにもあるのですが、よく使うものとしてHashMapがあります。他にも、LinkedHashMapもあり、ListのArrayListとLinkedListのような関係です。

putとget

Mapは、基本的に下のような操作を行います。

  • 「put」メソッドで値をセット
  • 「get」メソッドで値を取得します。

Mapの使用例:じゃんけんゲーム

Mapを使用したサンプル。じゃんけんゲームでの各パターンをセットする。
じゃんけんの各手を以下のように定義してそれぞれのキー(パターン)に対応した結果を取得する

  1. じゃんけんの判定はint型
変数名
YOU_WIN 0
YOU_LOOSE 1
AIKO 2
  1. 各手は文字列型
変数名
GU "0"
CHOKI "1"
PA "2"

<プレーヤーの価値ケース>
GU + CHOKI = "01"; => マップのキー

/* 勝敗判定フラグ:勝ち(ユーザー) */
final int YOU_WIN = 0;
/* 勝敗判定フラグ:負け(ユーザー) */
final int YOU_LOOSE = 1;
/* 勝敗判定フラグ:あいこ(ユーザー) */
final int AIKO = 2;
/* グー */
final String GU = "0";
/* チョキ */
final String CHOKI = "1";
/* パー */
final String PA = "2";

// 勝敗判定マップを作成
Map<String, Integer> hanteiMap = new HashMap<String, Integer>();
// プレーヤーの勝ちケース
hanteiMap.put(GU + CHOKI, YOU_WIN);
hanteiMap.put(CHOKI + PA, YOU_WIN);
hanteiMap.put(PA + GU, YOU_WIN);
// プレーヤーの負けケース
hanteiMap.put(GU + PA, YOU_LOOSE);
hanteiMap.put(CHOKI + GU, YOU_LOOSE);
hanteiMap.put(PA + CHOKI, YOU_LOOSE);
// あいこのケース
hanteiMap.put(GU + GU, AIKO);
hanteiMap.put(CHOKI + CHOKI, AIKO);
hanteiMap.put(PA + PA, AIKO);

※PropertiesはMapと違う部分がありますが
概ね一緒です、細かいところはサンプルコードをみてください

Mapの使い方:そのほか

Mapはキーと値をセットにしているので
「contains」メソッドでキーや、値の有無をチェックしたり
Listクラスの様に「forEach」でループしたりと色々できます。

マスターデータとのリンク

下のように処理を行うときにMapで処理を行うと簡単にできます。

  1. マスターデータのキーを取得する
  2. マップからキーに対応するデータの有無をチェック
  3. マップにキーがあればデータの取得とリストへの登録
// マスタカテゴリ設定とのリンク
String mstKey = data.getMaster();
if (masterMap.containsKey(mstKey)) {
    RpgMaster mst = masterMap.get(mstKey);
    // パラメータ定義のキーリストに追加
    mst.getChildList().add(data.getKigo());
}

ゲームのマップを作る

これも、Mapインターフェースクラスを使用して作成することができます。
タイルの1つ1つがキーと値の関係になっていて、値にはイメージ(画像)がセットされています。

Mapインターフェースクラスはリストインターフェースクラスと並び使用頻度の高いクラスです。

他にもTreeMapなどがあり、ソート(並び替え)が自動でできます。

並び替えはまた後日・・・

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投稿者:

takunoji

音響、イベント会場設営業界からIT業界へ転身。現在はJava屋としてサラリーマンをやっている。自称ガテン系プログラマー(笑) Javaプログラミングを布教したい、ラスパイとJavaの相性が良いことに気が付く。 Spring framework, Struts, Seaser, Hibernate, Playframework, JavaEE6, JavaEE7などの現場経験あり。 SQL, VBA, PL/SQL, コマンドプロント, Shellなどもやります。

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