練習問題集(Training)
Javaコードの練習をします。ちょっとしたヒントもあるので頑張って解いてみてください。
Javaの文法を覚えたけど、以下のような思いがあるときに使ってください。
- 本文の記載内容がわからない
- まだしっくりこない
- 基本をもっと理解したい
- JUnitを理解したい
JUnitのセットアップ方法はこのリンクにあります。
下の方だったと思います。
注意書き
- この問題はすべてJUnitを使用して実装します。
- 各問題は「lvXXTraing()」というメソッドで実装します
- 別のやり方で「LvXXTraing」というクラスを作り、メインメソッドに実装してもよいです
public class LvXXTraing { public static void main(String[] args) { // 問題の回答 } }
- 各パッケージの関連は以下のように定義します。
- テストケースの作成も練習します。
jp.zenryoku.practice.train: 練習問題集の問題の回答クラス
jp.zenryoku.practice.train.cls: 練習問題集のテスト対象クラス
問題一覧
基本レベル1の問題
- LV1:System.out.printlnの応用1
- LV2:System.out.printlnの応用2
- LV3:変数の使い方1
- LV4:変数の使い方2
- LV5:標準入力を受ける
- LV6:数字と数字以外の標準出力
- 「正規表現」に関して
- LV7:数字の最も下の桁
- LV8:数値のパーセンテージ
- LV9:商と剰余を表示
- LV10:商と剰余を表示2
- LV11:キャストする
- LV12:条件分岐1
- LV13:条件分岐2
- LV14:条件分岐3
- LV15:条件演算子(三項演算子)
- LV16:配列1
- LV17:配列2 点数の平均を出す
- LV18:ファイルの読み込み
- LV19:読み込んだファイルをArrayListに設定
- LV20:読み込んだファイルをLinkedListに設定
- LV21:プロパティファイルを読み込む
基本レベル1
LV1:System.out.printlnの応用1
コンソール表示するときには、System.out.println()の引数に値を渡すだけで表示していました。
しかし、他にも表示するときの方法があるので練習がてらに紹介します。
<問題>
System.out.printf()を使用してint型の変数numの値を標準出力に表示してください。
例:
数字の値は3です。
<System.out.printlnで実行するとき>
System.out.println("数字の値は" + num + "です。");
<ヒント>
System.out.printf()というメソッドはSystemクラスにある「out」というフィールド変数のメソッドです。
このことはJavaDocを見ればすぐわかります。
修飾子が「public」かつ「static」なので下のようなコードでアクセスできます。
System.out;
そしてこの「out」のデータ型はPrintStreamクラスです。
今回使用するメソッドのJavaDocに答えが書いてあります。
LV2:System.out.printlnの応用2
<問題>
下のようなプログラムの実行結果を1行のコードで実装してください。
※「セミコロン(;)」をつけたときは必ず改行します。
つまり下のような書き方で実行してくださいという意味です。
System.out.println( ... );
<実行プログラム>
System.out.println("************");
System.out.println("* Welcome! *");
System.out.println("************");
LV3:変数の使い方1
<問題>
以下のコードを作成してください。
- int型の変数「num」を宣言してください。
- String型の変数「moji」を"test"で初期化してください。
最後に上記で作成した変数をすべて下のように一行のコードで表示してください。
※LV2と同じように1行出力してください。
LV4:変数の使い方2
<問題>
クラス「Training1」クラスを作成しTraining1型の変数を宣言してください。
そして、Training1型のクラスオブジェクトを取得して、その名前をコンソールに表示してください。
<ヒント>
Training1クラスは自作してください。
作成するクラスは以下のパッケージにjp.zenryoku.practice.train.cls配置してください。
そして、すべてのクラスはObjectクラスを親に持っています。
つまり、Objectクラスに定義しているメソッドが使用できるということです。
今回使用するメソッドはtoString()です。
同様に、クラスオブジェクトを取得するメソッドもあります。それは上のJavaDocから探してください。
LV5:標準入力を受ける
標準入力は普段パソコンを使用するときにキーボードを使用して文字列を入力すると思いますが、
その「入力」が標準入力になります。
ここで使用する標準入力はScannerクラスを使用します。
java.util.Scannerを使用するのが新しいやり方のようです。
<ヒント>
ちなみに、古いほうの標準入力の受け取りは
Systemクラスにある標準入力(System.in)をそのまま使用します。
下のようなコードです。
// 標準入力の読み取り
int in;
System.out.println("終了するときはbを入力して下さい");
while ((in = System.in.read()) != -1) {
System.out.write(in);
if ('b' == in) {
break;
}
}
LV6:数字と数字以外の標準出力
<問題>
LV5で作成したような標準入力の受け付けを行い入力した数値を表示してください。
ただし、数字以外が入力された場合は「数字を入力してください」と表示してください。
そして、入力できる桁数は5文字までに制限して、5文字を超える場合は「5文字以内にしてください」と標準出力に表示してください。
<ヒント>
Stringクラスに「matches」というメソッドがあります。
==「正規表現」に関して==
正規表現を使用してアルファベットの「a~zまで」とか数字の「0~9」までとか指定することができます。
数字の場合は「数値」ではないので0が???個のように考えます。
正規表現の例:
[a-z]:「a~z」までの小文字のアルファベット(1文字分)
[0-9]:「0~9」までの数字(1文字分)
[a-z]{2,4}:a~zまでの文字を2回以上、4回以下繰り返すことを示す
<サンプルコード(JUnit使用)>
public class StringTest {
@Test
public void test01() {
String val = "123456";
if (val.matches("[0-9]{4,}")) {
System.out.println("Hello!");
} else {
fail();
}
}
}
<実行結果>
書式文字列に関してはこちらのドキュメントが参考になります。
LV7:数字の最も下の桁
<問題>
整数を入力し、その整数の下1桁目の数字を表示して下さい。
例:表示結果は下のように出力してください。
整数を入力してください
123450
最も下の桁は0です
LV8:数値のパーセンテージ
下の例のように、入力値Aが入力値Bの何%か表示してください。
※出力結果は整数で表示してください。⇒小数点以下は表示しない
<ヒント>
今まで使用していた「int型」は整数を格納する変数です。
パーセンテージは小数点を含むので「int型」は使用できません。
double型を使用します。
例:表示結果
2つの整数を入力してください
12
入力値A:12
24
入力値B:24
Aの値は、Bの50%です
LV9:商と剰余を表示
LV8と同様に2つの整数を読み込み、商と剰余を表示してください。
<ヒント>
商:割り算の結果
剰余:割り算後の余り
例:表示結果
2つの整数を入力してください
11
入力値A:11
5
入力値B:5
AとBの商は2.2です
AとBの剰余は1.0です
LV10:商と剰余を表示2
LV9と同様に出力するのですが、今度は下のように出力してください。
※System.out.printfを使用して、フォーマット文字列には「%f」を使用してください。
例:表示結果
2つの整数を入力してください
4
入力値A:4
3
入力値B:3
AとBの商は1.333333、剰余は1.000000です。
LV11:キャストする
<問題>
下の例のように、入力値Aが入力値Bの何%か表示してください。
ただし、表示するときは以下の2パターンの表示を行ってください。
- 出力結果は整数で表示してください。⇒小数点以下は表示しない
- 出力結果は小数で表示してください。⇒小数点以下は表示する
<ヒント>
「キャスト」というのはデータ型の変換を意味します。
この問題では「int型~double型へのキャストを使用します」
LV12:条件分岐1
<問題>
標準入力を受け取り、入力した文字列に数字が含まれている場合
標準出力に「Has Number!」を出力
そうでない場合は「No Number!」を出力してください。
例:表示結果
入力してください
uiioi1
入力値:uiioi1
Has Number!
<ヒント>
正規表現が使えます。
LV13:条件分岐2
<問題>
標準入力を受け取り、入力した文字列に「a」が含まれている
もしくは、「z」が含まれている場合に「Hello AZ!」と標準出力に表示する
それ以外は「Hello World!」と表示してください。
<ヒント>
String#contains()が使用できます。
※上の書き方はStringクラスのcontainsメソッドという意味です。
そして、JavaDocにある「CharSequence」はStringクラスに実装(implements)されているので
Stringを渡すこともできます。まとめると以下のクラスを渡すことができます。
- CharBuffer
- Segment
- String
- StringBuffer
- StringBuilder
LV14:条件分岐3
<問題>
標準入力を受け取り、入力した文字列に「a」が含まれている
かつ、「z」が含まれている場合に「Hello AZ!」と標準出力に表示する
それ以外は「Hello World!」と表示してください。
ヒントはありません。。。
LV15:条件演算子(三項演算子)
<問題>
標準入力を受け取り、入力した文字列に「a」が含まれている場合
標準出力に「Hello A!」と表示
それ以外は「Hello World!」と表示してください。
ただし、作成するコードは4行以内で書いてください。
例:表示結果
入力値:おおお
Hello World!
<ヒント>
条件演算子(三項演算子)の書き方
データ型 変数名 = 条件式 ? TRUEの場合 : FALSEの場合;
LV16:配列1
<問題>
配列長3のint型配列「hako」を宣言して、配列の中に以下の値を設定し
2番目の値を標準出力に表示してください。
<ヒント>
String[] mojimoji = new String[7]; // String型の配列を初期化
mojimoji[0] = "a";
mojimoji[1] = "b";
mojimoji[2] = "c";
mojimoji[3] = "d";
mojimoji[4] = "e";
mojimoji[5] = "f";
mojimoji[6] = "g";
System.out.println("配列の2番目:" + mojimoji[2]);
LV17:配列2 点数の平均を出す
<問題>
A塾には生徒が5人います。この生徒たちのテストの平均を出すために
プログラムをループ文を使用して作ってください。
仕様は以下の通りです。
- 生徒はA君、B君、C君、D君、E君の5人
- 点数は標準入力から入力
- 「平均点はXXXです」と標準出力に表示
例:表示結果
A君: 10点
B君: 20点
C君: 30点
D君: 40点
E君: 50点
平均点数は:30点
LV18:ファイルの読み込み
<問題>
「Wepons.csv」ファイルから文字列を読み込み中身を標準出力に表示してください。
※読み込むファイルは/src/main/java/resources以下に配置してください。
<ヒント>
- BufferedReaderを使用
- FilesでBufferedReaderを生成
- Pathsでファイルの場所を指定
LV19:読み込んだファイルをArrayListに設定
<問題>
LV18で読み込んだファイルのデータをjava.util.ArrayListにセット、データの3行目を標準出力に表示してください。
例:表示結果
CSVののデータ数は20
カテゴリID: 3
名前: たけやり
カテゴリLV: 1
値段: 10
攻撃力: 3
効果: -
両手FLG: TRUE
射程: 1
リロード: -
説明: たけでできた、やり
LV20:読み込んだファイルをLinkedListに設定
<問題>
LV18で読み込んだファイルのデータをjava.util.LinkedListにセット、データの3行目を標準出力に表示してください。
例:表示結果
CSVののデータ数は20
カテゴリID: 3
名前: たけやり
カテゴリLV: 1
値段: 10
攻撃力: 3
効果: -
両手FLG: TRUE
射程: 1
リロード: -
説明: たけでできた、やり
LV21:プロパティファイルを読み込む
LV18と同じ、
以下に「test.properties」を配置してこのファイルの中身を標準出力に表示してください。/src/main/java/resources
例:表示結果
KEY: macVALUE: "マッキントッシュ"
KEY: winVALUE: "ウィンドウズ"
KEY: adsVALUE: "グーグルアドセンス"
<ヒント>
java.util.Properties#load())を使用してください。
LV22:メソッドの処理結果を確認する1
前提として、問題のメソッドは「lv22Traing()」に書きます。
それ以外に、「test01()」 メソッドを作成してください。引数なし、返り値はint型です。
test01()の処理内容は、自分で考えてみてください。
<問題>
test01の処理結果が「10」になることを確認するテストケースを作成して、テスト結果がOKになるようにしてください。
LV23:メソッドの処理結果を確認する2
前提として、問題のメソッドは「lv23Traing()」に書きます。
それ以外に、「test02()」 メソッドを作成してください。引数なし、返り値はString型です。
<問題>
test02の処理結果が「"aaa"」になることを確認するテストケースを作成して、テスト結果がOKになるようにしてください。
LV24:メソッドの処理結果を確認する3
前提として、問題のメソッドは「lv24Traing()」に書きます。
それ以外に、「test03()」 メソッドを作成してください。引数int型、返り値はString型です。
<問題>
test01の処理結果が「"a1b"」になることを確認するテストケースを作成して、テスト結果がOKになるようにしてください。
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