イントロダクション
Lv9では、画像(行列=Mat)の足し算と引き算、アルファブレンド(掛け算?)をやりました。
ここからは、ドラクエⅢ的にいうならば地下世界に突入します。
Lv9でやった「足し算」と「引き算」はバラモスのようなものでまぁ本番前の前哨戦と言ったところです。
今回の目玉
Lv9の処理でやったものは条件があり、演算するときにサイズを同じにする必要があります。(50x50, 100x100など)これはあまり実践的ではありませんので「策」が必要です。
「策」とは?
シンプルに、画像のサイズが違うなら一部を抜き出してしまえば良いのです。 ※調べているうちに気がつきました(笑)
つまりMat#subMat()を使用するということです。
ちょっと手こずりましたが、基本ですね。。。何が言いたいかというと
今回使用したMat#submat()は抜き出したMat(ROI)の参照を持っているのでいちいち変換処理の後に元の画像データに戻してやる必要がない(※参照渡しになっている)ということでした。参考サイトはstackoverflow
<実行結果>
<ソース> ※Gitからダウンロードできます
public static void main(String[] args) { long start = System.currentTimeMillis(); // mountain.png(798x503) Mat src = Imgcodecs.imread(OpenCVTest9_Substract.class.getResource("/images/mountain.png").getPath()); // rakugaki.png(50x50) Mat cart = Imgcodecs.imread(OpenCVTest9_Substract.class.getResource("/images/racgaki2.png").getPath()); Rect rect = new Rect(600, 400, 50, 50); // 変更したい部分を切り抜く Mat roi = src.submat(rect); // 抜き出した部分に掛け算を行う(アルファブレンドを行う) Core.addWeighted(roi, 0.5, cart, 0.5, 0, roi); // 掛け算を行なったとき、元の画像データの抜き出した部分を変更しているので「src」をそのまま表示 ViewFrame frame = new ViewFrame(src); System.out.println("実行時間: " + (System.currentTimeMillis() - start) + "ミリ秒"); }
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