イントロダクション
Javaの基本文法が理解できたところで、実際に動くものを作ってみたいと思うのが人情だと思います。
基本文法だけでも、簡単なプログラムを作ることができます。
例えば、下のようなものです。
1. アプリケーションを作るために
今までに、Javaの基本を学習してきました。大まかに次のようなことを学習しました。
- メインメソッドを動かすこと
- Stringやintなどのデータ型があり、それぞれに意味があること
- 条件分岐、繰り返しなどの文法(if文、switch, while, forなど)
- 自分で作ったクラスもデータ型として宣言することが出来て、呼び出す(動かす)事ができること
- JavaAPIで提供しているクラス(java.lang.Math, java.util.Scannerなど)を使用できること
これらのことを、このブログでは「Java Basic」と言うカテゴリで作成しています。
お勧めする学習フローも一応あります。Javaの学習をするのにこの順番で学習していくとわかりやすいであろうというものです。
※筆者が紆余曲折した結果、「この順序がおススメ!」というものです。
この基本に対して1段上の領域があります。それは「オブジェクト指向」と呼ばれている考え方なのですが、これの解釈が人によって千差万別なので、この言葉は使わないようにしようと考えております。
そして、開発環境を整えておきましょう。
Eclipseで開発
IntelliJで開発
2. アプリケーションを作り、運用することも考える
オブジェクト指向プログラミングは、世間では色々といいますが、
どちらかといえば、「エクストリーム・プログラミング」のほうが近いように思いますが、自分でよりより良い実装ができれば良いと思います。
エクトリーム・プログラミングに関しては上記のリンク先を参照してください。
早い話が、次のようなものです。
ソフトウェア品質 を向上させ、変化する顧客の要求への対応力を高めることを目的としたソフトウェア開発プロセスである。アジャイルソフトウェア開発の一つとして、短い開発サイクルで頻繁に「リリース」することを推奨することで、生産性を向上させ、新しい顧客の要求を採用するためのチェックポイントを導入することを意図している。
これを実現するために、次のようなことが求められます。
- 各プログラム間(Javaのクラス同士)の依存度を限りなく低くする。
- プログラムを拡張するのに、元のプログラムをほとんど変更しない。
- Javaを使えるレベルの知識(技術)がある人なら、誰が見てもわかるようなコードを書く。
- 各クラス(部品)の単体テスト(UnitTest)ケースを用意しておき、修正したら即テスト、部品を取り換えるだけでよいように、作成した資源(プログラムのコード)を結合テスト・総合テストと実施できるような体制を整える
個人で実現するのは、結構な苦労ですが、一人でアプリのリリースまでやろうと考えるならやっておきたいところです。
3. 基本が大前提
Javaでなくてもそうですが、基本ができないと応用はできません。
基本というのは、上記でいうところの「Java Basic」は、たとえて言うならば、「Javaの基本」という本があったとしたら、その上巻に当たります。
「じゃ、実際どの部分が基本なの?」という疑問が出ると思います。
これは、自分の見解ですが、下のように考えています。
つまりは、Javaだけでなくプログラミングの基本には次のような段階があると思うということです。
- 「Javaの基本:上巻」は小さなレベルのプログラム(アプリケーション)が作れるレベルの基本。
- 「Javaの基本:下巻」は小さなレベルのプログラムを拡張して、どんどん新しい機能を追加していけるレベルの基本
具体的には、下の通りです。
- 変数の扱い方
- クラスの作り方
- 基本文法
- javaライブラリの基本的な使い方
今後は、「Javaの基本」という本の下巻に当たる部分を学習します。
今までの学習方法(古い時代の学習方法だと思います。。。)は、とりあえず何かしらのアプリケーションを組み続けてそこから、自分で上にも書きましたが、次のことを理解していきました。
- 各プログラム間(Javaのクラス同士)の依存度を限りなく低くする。
- プログラムを拡張するのに、元のプログラムをほとんど変更しない。
- Javaを使えるレベルの知識(技術)がある人なら、誰が見てもわかるようなコードを書く。
- 各クラス(部品)の単体テスト(UnitTest)ケースを用意しておき、修正したら即テスト、部品を取り換えるだけでよいように、作成した資源(プログラムのコード)を結合テスト・総合テストと実施できるような体制を整える
これらのようなことを理解するのには、自分の場合、大体3年くらいかかりました。
あくまでも、基本が理解できたというレベルです。
そこから、このような基本を応用し、実践していくことが必要になりますが、それこそは実際にやってみるしかありません。
基本ができたら、そこから先は自分の作りたいものをどんどん作っていくということが最大の課題になると思います。自分も時間を見つけてやっています。いまだに完成までいかないものがあります。。。
やはり、「モチベーションの維持と、健康の維持」が大きな課題となります。
4. 小さなレベルのプログラムを拡張する
先ほどから、「小さなレベルのプログラムを拡張する」と記載していますが、これは一体どういうことなのか?これについて、記載したいと思います。
基本はプログラムを修正しない
小さなレベルのプログラムを拡張するときに、なるべくプログラムを修正しないようにプログラムを組んでいくというところが、このレベルでの基本になります。
それには、クラスとクラスの関係をうまく作るということがカギになるのですが、具体的なコードを見ていくほうが早いので、サンプルコードを見ていきましょう。
〇×あてゲーム
単純なアプリケーション「〇×あてゲーム」を作成しました。下のようなコードで動きました。
※コードはGithubにあります。
/**
* Javaの基本レベル2:小さなレベルのプログラムを拡張する。
* 今回は、〇か×か当てるゲーム。
*/
public class Lv2Main {
/** 週r等フラグ */
private static boolean isFinish;
public static void main(String[] arg) {
isFinish = false;
// 標準入力を受け取るクラスをインスタンス化
Scanner scan = new Scanner(System.in);
while (true) {
System.out.println("「〇×あてゲーム」 0: 〇 1: ×。");
// 標準入力を受け取る
int input = scan.nextInt();
// isFinishがtrueならば処理終了。
if (isFinish) {
System.out.println("プログラムを終了します。");
break;
}
// 0か1の値を返却する
Random rdm = new Random();
int res = rdm.nextInt(2);
// 0: 〇 1: ×で当たったかどうかの判定
boolean isAtari = res == input;
String value = input == 0 ? "〇" : "×";
if (isAtari) {
System.out.println("あたり:" + value);
} else {
System.out.println("はずれ:" + value);
}
System.out.println("続けますか? 0: 続ける 1: やめる");
int next = scan.nextInt();
if (next == 1) {
break;
}
}
}
}
次回
このプログラムをなるべく修正しなくても機能拡張できるように修正していきます。
現状のプログラムは、修正しようとしたら必ずメインメソッドを修正する必要があります。これを解消するために試行錯誤します。
でわでわ。。。
次回 >>>